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回る回るよ時代は



一年で一番寒いこの季節。去年の今頃は何をしていただろうと考えた。まだ、コロナも対岸の火事のように、呑気に正月を迎えていた。まさか、この年が未曾有の厄災に巻き込まれるなどとは、夢にも思わず、今迄の時代をそのまま次の世代に手渡せると思っていた。

ひとつの時代がかくも簡単に終わるのだと、そしてその最中に私達は立っている。まさか終戦の頃ほどではあるまいが、時代の狭間に今、私達は居るのだと気づく。その時代は何であったのか、私達は周りの者達に語っておかねばと思う。

まだ、自分は若いつもりで、昔の生活を残して置かなければと、島の方々に話を聞かせて頂いた事もあったっけ。

 聞かせて頂いた話はどうにか纏めて、小さな冊子にでも出来たらと思っていたが、手をこまねくばかりで、遅々として進まない。  そんな事をしている内に、時代は大きく変わろうとしている。  私は私の時代を誰にどのように話すのだろう。

島の皆さま、周りの人達と昔話を沢山しておいて下さい。周り回って島の歴史を繋げていく事になると思います。  それから、聞かせて頂いた話は、このまま一人で持っているのは、余りにも勿体ないので、ネタに困った時には、この紙面で発表させていただきますね。

(R3.1)

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