島のもん




先日職場の客から、島の者という言葉を聞いて、はたと思った事。  ディスったかも知れんけど、それ位じゃあ島のもんにゃあ 応えりゃあせんよ。昔から島のもんを一段下に見て、町に住んで居るだけで偉そうにする人は飽きる位見てきたからね。島のもんはそこをヤレヤレと優しく見過ごしてきた。

あっ、そんな事はええんよ。島の者と聞いて、島のもんを思った。  祭り?隣組?方言?台風?イヤイヤ、今はイノシシか。イノシシのせいで、島の暮らしもずいぶん変わった。

イノシシに蹂躙され、年齢的な事も考えて、畑仕事を諦めた人も少なくはない。島の山も荒れてしまった。  人口も減って夜の灯りの少なさが悲しくなったりする。  しかし、だからといって、島を嫌いになりはしない。却って愛しい。だって故郷だもの。こんな思いは町の人には分からないかも知れんけどね。

ただ、故郷である島を愛してる人達の中には、何とか島を盛り立てようと、会を作って行事や、ボランティアに帰ってくれる島のもんも沢山いる。これは立派な島の財産。

 住んでいて黙って草を刈ったり、近所の人達の安全に心を砕いている人も島の財産。

実はただ住んで島の住人でいる人だって島の財産。これまで、島を支えて奮闘してきてくれた人達だもの。  山も海も花も風も、かけがえのない島のもんらあの財産。うちらあ島のもんらあは、ええと(たくさん)財産を持っちょろうがね。


(R2.11)