2022年4月5日
春と桜と母
今年の冬はどうも暖冬のようなね。 公園や校庭には野生の菜の花が咲き揃っているし、山ではフキノトウが早くも収穫後だったし、ミモザももうすぐ満開になる。じきにサクランボの花が咲くじゃろうね。続いて山桜や乙女桜が、そしてソメイヨシノが綺麗に咲くじゃろう。...
2022年3月22日
カアチャンらぁのヨイトマケ
今でこそ馬島から本浦近江までも、車でサアーと行けるけど、昔は細折(ほそおり)から登り、昼間でも暗い山道を一時間余りも歩いて行くしかなかった。その道の途中には、死んだ赤子の声がせるちゅう赤子岩やら、首吊りの話が有ったりせて、何かに追われるような心地で歩いたもんじゃった。...
2022年3月15日
【掲載情報】島食堂ひなた・ふれあいセンター
瀬戸内を共有する7県(兵庫県、岡山県、広島県、山口県、徳島県、香川県、愛媛県)の魅力を世界に発信する「瀬戸内Finder(ファインダー)」にて、大津島の特集取材が組まれ、その中で「島食堂ひなた」「ふれあいセンター」をご紹介いただきました。...
2022年3月8日
昭和の情景から
この前、妹が宮本常一の「昭和の情景」という本を貸してくれた。 そのなかに呉市豊島の写真に、赤ちゃんが藁で編んだ丸いツグラという篭のような物に座った写真がある。篭のぐるりには赤ちゃんを傷つけないためだろう、上の縁は布で囲ってある。「こうして母親の手を取らせぬように工夫して、親...
2022年2月22日
島の子学校
出会いがあれば別れがあるように、始まりがあれば終わりの時は来るもんでね。我が島の学校がついに幕を閉じたね。覚悟はしていたものの、実際に明かりが消えた暗い校舎を見るにつけ、尚一層寂しさが募るちゃあね。 「菜の花の 小さき花壇に 溢るるや 子らの歌声...
2022年2月8日
昔日のひとひら
公民館の引っ越しを控え、少しずつ片付けておこうと、古い書類などをめくっていたら、忘れていた色々な事柄が残っていて、ついつい見入ってしまう。たとえば殺鼠剤の申請や軒別の消毒の記録だったり。何よりその中に残る、今は亡き人達の名前。...